埼玉の義母の実家では戦後(?)までお蚕さんを飼っていて「おりこ」さんたちが絹を織っていたそうです。「おりこ」という言葉をそのとき初めて聞きました。「織匠」という言葉は本で読んで知っていましたが、こちらはもう90歳くらいの人間国宝の方を想像してしまいます。広辞苑には他に「織物師」「はたおり」がありました。
私のように織と関連のない家に生まれ、趣味から始まって一生懸命機に向かっている人間をなんと呼べ良いのでしょう。英語の「Weaver」のような単純な言葉が見つからないのは、日本で織がとても真剣に受け止められていたからと思われます。気軽に「先生です。」「看護婦をしています。」という感覚で私の仕事を表現できないのが残念な気もしますが、ともあれ、「今日は織姫」、「今日は織婆」などと言いながら、はっとするようなスカーフ、「くるまれている」感じのするショールなどを目指してパタンパタンと織っています。
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