以前使ったドラフトを元に8枚綜絖のドラフトを作ったのですが、今かかっている経糸からは4枚織れるので、柄も少し研究してみました。通しは7枚づつの山型(7-end pointed threading)で、これが基本のリピートです。
踏み方・持ち上げ方をそのまま繰り返していくとこうなります。
踏み方・持ち上げ方をひとつづつずらしていくとこんな感じに、ちょっと「色」に変化が出ます。
踏み方・持ち上げ方を上下対象にすると雰囲気もだいぶ変わります。
この他、基本をA、その逆さまをA'とすると、A-A-A'-A'、A-A-A-A'など少しづつ変化のあるシリーズができます。
いずれ縦緯をひっくり返してこんなのも幅広のものに良いかなあと思います。
2016年7月9日土曜日
2016年3月15日火曜日
2016年3月14日月曜日
2016年3月9日水曜日
8枚綜絖 ドラフト再び
明日「くに」に帰ります。日本にいる間二本経糸を作り、ドラフトも作りました。8枚綜絖です。母の展覧会については少しづつ英語版に書いています。
こちらはフィボナッチで、確か青・緑・黄・緑・青・緑・黄にしたように思います。
こちらはフィボナッチで、確か青・緑・黄・緑・青・緑・黄にしたように思います。
2015年8月2日日曜日
Four-End Twill in Two Blocks (4枚綜絖綾織・2ブロック)
今朝母とスカイプした時8枚綜絖で4枚綜絖の綾を2ブロック組み合わせる話をしました。理論がわかると簡単に作れる組織で、経糸緯糸ともに一色で織れるので是非お試しください。
まず4枚綜絖の綾。西洋では2/2が基本ですが、これは常時4枚中隣り合った2枚の綜絖を上げて織ります。経糸緯糸の太さが同じだと両面経糸緯糸の色がほぼ同量現れます。
1/3の綾は4枚中1枚だけ上げるので、緯糸の色(黒)が3倍多く現れます。
3/1はその反対ですので経糸の色(白)が多く現れます。
お気付きかと思いますが、一枚の布で片面が1/3の綾でしたら反対側は3/1です。こういった不均等の綾は裏表で色が反対に現れ、スカーフなど「一枚で二度おいしい」物が作れます。
一枚の布の中で縦に色を変えたい場合は綜絖の上げ方を変えればいいので、テーブル機だと実に簡単です。ついでに通し、綾の方向も変えましょう。
実に簡単な話で、8枚の綜絖の1~4枚目で一つの綾、5~8枚目でもう一つの綾を作ります。(今日は綾織の話をしているのでここでは綾と呼んでいますが、綜絖を縦割りにして複数の独立した組織を作る際、各々の独立した組織をブロックと呼びます。)やさしい通しで例えば以下のような例。
なんて言うことないでしょう。赤線が綾(またはブロック)の境界です。
柄の方向、幅など一律である必要はありません。
ちょっと面白いので、一番下を使ってみましょう。まず1~4枚目で1/3の綾、5~8枚目で3/1の綾を作る例。赤線の上下で綾の方向を変えてみました。
綾の色を変えてみるとこうなります。
ついでに縦にも色を変えてみましょうか。
あ、ちょっと面白い。
因みに次は10年以上前に織った、幅の違うストライプのスカーフです。主人が好きで一番よく使うスカーフですが、密度高く織ったので今でも形が崩れていません。でも間違えだらけなんですよ。
最後は同じ経糸から織った、16枚綜絖で4枚綜絖・4ブロックの二点です。三年前にクリスマスプレゼント柄を作りました。
まず4枚綜絖の綾。西洋では2/2が基本ですが、これは常時4枚中隣り合った2枚の綜絖を上げて織ります。経糸緯糸の太さが同じだと両面経糸緯糸の色がほぼ同量現れます。
1/3の綾は4枚中1枚だけ上げるので、緯糸の色(黒)が3倍多く現れます。
3/1はその反対ですので経糸の色(白)が多く現れます。
お気付きかと思いますが、一枚の布で片面が1/3の綾でしたら反対側は3/1です。こういった不均等の綾は裏表で色が反対に現れ、スカーフなど「一枚で二度おいしい」物が作れます。
一枚の布の中で縦に色を変えたい場合は綜絖の上げ方を変えればいいので、テーブル機だと実に簡単です。ついでに通し、綾の方向も変えましょう。
ここまでは4枚綜絖の綾一つのお話でした。次に8枚綜絖を4枚綜絖・2ブロックに分け、一枚の布に二つの綾を縦に共存させましょう。二つの綾をはっきり区別するために1/3と3/1を合わせるのが基本で、経糸色と緯糸色の部分を作るわけですが、この綾二つの2ブロックの組織をtwo-faced twillとも呼びます。
実に簡単な話で、8枚の綜絖の1~4枚目で一つの綾、5~8枚目でもう一つの綾を作ります。(今日は綾織の話をしているのでここでは綾と呼んでいますが、綜絖を縦割りにして複数の独立した組織を作る際、各々の独立した組織をブロックと呼びます。)やさしい通しで例えば以下のような例。
なんて言うことないでしょう。赤線が綾(またはブロック)の境界です。
ちょっと面白いので、一番下を使ってみましょう。まず1~4枚目で1/3の綾、5~8枚目で3/1の綾を作る例。赤線の上下で綾の方向を変えてみました。
綾の色を変えてみるとこうなります。
因みに次は10年以上前に織った、幅の違うストライプのスカーフです。主人が好きで一番よく使うスカーフですが、密度高く織ったので今でも形が崩れていません。でも間違えだらけなんですよ。
最後は同じ経糸から織った、16枚綜絖で4枚綜絖・4ブロックの二点です。三年前にクリスマスプレゼント柄を作りました。
2014年12月21日日曜日
2014年11月15日土曜日
8枚綜絖 ドラフト 応用編
スクリーンできちんと柄の見える色を選ぶと布としては魅力が欠けますが、お許しください。 切り貼りもゆらゆらも、通し方だけでなく上げ方でも、両方でもできますのでお試しください。
切り貼り
切り
張り
ゆらゆら 6種
ブロック・ウィーヴ 5種
次のはちょっと見るととてもダサいのですが、組み換え、繰り返しなどでいろいろ遊べます。
切り貼り
切り
張り
ゆらゆら 6種
ブロック・ウィーヴ 5種
次のはちょっと見るととてもダサいのですが、組み換え、繰り返しなどでいろいろ遊べます。
2014年11月14日金曜日
8枚綜絖 ドラフト
次は綜絖8枚を4枚x2組と考えるブロック・ウィーブ。
英語圏では手機の基本は4枚綜絖という見方が少なくとも90年代末まで強かったのですが、源はイギリス・スコットランド・アイルランドあたりの近代の伝統から来たものではないかと思います。私が織を始めた時は既に8枚綜絖は主流、アメリカ・カナダではコンピューター制御の16枚もかなり出回っていたのですが、本となると英語圏ではまだ4枚から入るものが圧倒的に多かった気がします。それ以上となると”More than Four"などという表現も使いました。
背景はさておき、実践編。
通しの柄は何でも良いのですが、今朝は直線とM形を使いました。例によってリピート毎に空行を入れましたので、2リピートと、柄を左右対称にするための最後に一本最初と同じ1枚目に入れたものをご覧いただいています。通す時は空行は無視して続けて通してください。ここで注目は綜絖の1から4枚目は直線、(そしてそれが折り返すところがV型)、5から8枚目にはM型の二種類の綾(Twill)で通したことです。
単純に2:2で織っていくと、4枚でも織れる柄ができます。せっかく苦労して通したのに。
ところが1-4を1:3、5-8を3:1で上げていくと主に経糸色の部分、主に緯糸色の部分のストライプとなり、これは4枚だけでは簡単には織れないものに生まれ変わります。
さらに上げる順番、タイアップなどを変えていくとあらあら、良いでしょう!
伝統から抜けて5枚+3枚ですとか、2枚+3枚+3枚などブロックの分け方にも可能性はいろいろありますし、通し方、タイアップ、糸の色などに変化をつけると一見複雑に見える柄を容易に作ることができます。
どうぞお試しください。
英語圏では手機の基本は4枚綜絖という見方が少なくとも90年代末まで強かったのですが、源はイギリス・スコットランド・アイルランドあたりの近代の伝統から来たものではないかと思います。私が織を始めた時は既に8枚綜絖は主流、アメリカ・カナダではコンピューター制御の16枚もかなり出回っていたのですが、本となると英語圏ではまだ4枚から入るものが圧倒的に多かった気がします。それ以上となると”More than Four"などという表現も使いました。
背景はさておき、実践編。
通しの柄は何でも良いのですが、今朝は直線とM形を使いました。例によってリピート毎に空行を入れましたので、2リピートと、柄を左右対称にするための最後に一本最初と同じ1枚目に入れたものをご覧いただいています。通す時は空行は無視して続けて通してください。ここで注目は綜絖の1から4枚目は直線、(そしてそれが折り返すところがV型)、5から8枚目にはM型の二種類の綾(Twill)で通したことです。
単純に2:2で織っていくと、4枚でも織れる柄ができます。せっかく苦労して通したのに。
ところが1-4を1:3、5-8を3:1で上げていくと主に経糸色の部分、主に緯糸色の部分のストライプとなり、これは4枚だけでは簡単には織れないものに生まれ変わります。
さらに上げる順番、タイアップなどを変えていくとあらあら、良いでしょう!
伝統から抜けて5枚+3枚ですとか、2枚+3枚+3枚などブロックの分け方にも可能性はいろいろありますし、通し方、タイアップ、糸の色などに変化をつけると一見複雑に見える柄を容易に作ることができます。
どうぞお試しください。
2014年11月13日木曜日
8枚綜絖 ドラフト
もう一つ私の好きな簡単ドラフト応用法を見てください。私はスカーフやショールにはゆらゆら流れるような柄が好きなんですが、これも簡単に作れます。
たとえば次のような基本的なドラフトを作ったとします。今日は通しの1リピートを9本としましょう。赤い部分です。
これを綜絖で一枚とか三枚とかづつ後ろ(あるいは前)に動かしてい行きます。右が一枚づつ、左が三枚の例です。
少し変化がついてきましたね。このままでも構わないし、更に上げる綜絖の順もずらしていくことができます。上半分は一段階づつ、下は三段階づつずらしてみました。
いかがでしょう。この右上などは私が好きでよく使うスタイルのドラフトです。動きに合わせて糸の色を変えていっても面白いです。
今日は山型の通しと一方向の直線の上げ方で遊んでみましたが、これを反対にしたり、両方を直線、あるいは山型、谷型、MやWなどにすることもできます。
一つ大事なのは、特に直線以外を使った場合、フロート(一本の経糸が何本の緯糸の上を通過するか、あるいは一本緯糸が何本の経糸を通過するか、)の長さをチェックすることです。顔のすぐ近くに巻くスカーフに長いフロートがあるとイヤリングが絡んだりしますが、これも本数・長さだけでなく、糸の形態、細さ、密度、縮絨後の布の性質、(ウールは多少フエルト化しますが綿・絹は糸の形態によて結果が異る)も関係します。
お楽しみいただけましたか?
たとえば次のような基本的なドラフトを作ったとします。今日は通しの1リピートを9本としましょう。赤い部分です。
これを綜絖で一枚とか三枚とかづつ後ろ(あるいは前)に動かしてい行きます。右が一枚づつ、左が三枚の例です。
少し変化がついてきましたね。このままでも構わないし、更に上げる綜絖の順もずらしていくことができます。上半分は一段階づつ、下は三段階づつずらしてみました。
いかがでしょう。この右上などは私が好きでよく使うスタイルのドラフトです。動きに合わせて糸の色を変えていっても面白いです。
今日は山型の通しと一方向の直線の上げ方で遊んでみましたが、これを反対にしたり、両方を直線、あるいは山型、谷型、MやWなどにすることもできます。
一つ大事なのは、特に直線以外を使った場合、フロート(一本の経糸が何本の緯糸の上を通過するか、あるいは一本緯糸が何本の経糸を通過するか、)の長さをチェックすることです。顔のすぐ近くに巻くスカーフに長いフロートがあるとイヤリングが絡んだりしますが、これも本数・長さだけでなく、糸の形態、細さ、密度、縮絨後の布の性質、(ウールは多少フエルト化しますが綿・絹は糸の形態によて結果が異る)も関係します。
お楽しみいただけましたか?
8枚綜絖ドラフト
今日は母とスカイプでドラフトの話をしました。去年の三月に、風に乗る桜の花びらのドラフトを私が作り、経糸を通し、母が知人にお礼のスカーフを織ったのですが、今日はこのドラフトの再利用を検討しました。
そこでドラフトをもう一度。
ここでは経糸の通し1リピート、緯糸4リピートをご覧いただいています。(緯糸は見やすいように1リピート毎に空行を入れました。織るときは無視して続けております。)このドラフト、例えば少しだけ幅の広いものを織りたい時、もちろん少し太い経糸を使うこともできますが、意外に簡単にドラフトを変えることもできます。通しと柄を見ていくと少しだけ表現が変わるところがお分かりになりますか?
線より右の部分をもう一度左端に繰り返しても、柄が繋がっていきます。(経糸も1リピートの後に空行を入れました。通す時も蒸して続けて通します。)
足す部分が柄の中央にある場合もあれば、右のものを左にコピーしたい場合もありますし、リピートのどこかを省略して巾を狭めたい場合もあると思います。途中で表情が変わらないものでも、同じように気軽に変えられます。
この手法は再利用する部分を選ぶ際、あるいは繋ぎ目など、試行錯誤で紙のドラフトを切り貼りして目で見て確かめたい場合もありますが、通しの1リピートが長いドラフトでも気軽に目的に合わせて応用できるので、是非お試しください。
* * * * *
2011年にドラフトについて何遍かポストしました。辞書通りに極力日本語の織用語を探して書いたのですが、やはり日本の織は一筋縄ではいかない事例を何件か読んでから、それらのポストを一年ちょっと前引っ込めてしまいました。たとえば日本では綾織は単純にtwillという組織名ではなく、従来は2:1の割合だと読みました。ということでもっとお勉強をしなければいけないので、近々見直して載せなおしたいと考えています。間違え等お気づきの際は是非々々ご指南ください。
そこでドラフトをもう一度。
ここでは経糸の通し1リピート、緯糸4リピートをご覧いただいています。(緯糸は見やすいように1リピート毎に空行を入れました。織るときは無視して続けております。)このドラフト、例えば少しだけ幅の広いものを織りたい時、もちろん少し太い経糸を使うこともできますが、意外に簡単にドラフトを変えることもできます。通しと柄を見ていくと少しだけ表現が変わるところがお分かりになりますか?
線より右の部分をもう一度左端に繰り返しても、柄が繋がっていきます。(経糸も1リピートの後に空行を入れました。通す時も蒸して続けて通します。)
足す部分が柄の中央にある場合もあれば、右のものを左にコピーしたい場合もありますし、リピートのどこかを省略して巾を狭めたい場合もあると思います。途中で表情が変わらないものでも、同じように気軽に変えられます。
この手法は再利用する部分を選ぶ際、あるいは繋ぎ目など、試行錯誤で紙のドラフトを切り貼りして目で見て確かめたい場合もありますが、通しの1リピートが長いドラフトでも気軽に目的に合わせて応用できるので、是非お試しください。
* * * * *
2011年にドラフトについて何遍かポストしました。辞書通りに極力日本語の織用語を探して書いたのですが、やはり日本の織は一筋縄ではいかない事例を何件か読んでから、それらのポストを一年ちょっと前引っ込めてしまいました。たとえば日本では綾織は単純にtwillという組織名ではなく、従来は2:1の割合だと読みました。ということでもっとお勉強をしなければいけないので、近々見直して載せなおしたいと考えています。間違え等お気づきの際は是非々々ご指南ください。
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