2014年11月14日金曜日

8枚綜絖 ドラフト

次は綜絖8枚を4枚x2組と考えるブロック・ウィーブ。

英語圏では手機の基本は4枚綜絖という見方が少なくとも90年代末まで強かったのですが、源はイギリス・スコットランド・アイルランドあたりの近代の伝統から来たものではないかと思います。私が織を始めた時は既に8枚綜絖は主流、アメリカ・カナダではコンピューター制御の16枚もかなり出回っていたのですが、本となると英語圏ではまだ4枚から入るものが圧倒的に多かった気がします。それ以上となると”More than Four"などという表現も使いました。

背景はさておき、実践編。
通しの柄は何でも良いのですが、今朝は直線とM形を使いました。例によってリピート毎に空行を入れましたので、2リピートと、柄を左右対称にするための最後に一本最初と同じ1枚目に入れたものをご覧いただいています。通す時は空行は無視して続けて通してください。ここで注目は綜絖の1から4枚目は直線、(そしてそれが折り返すところがV型)、5から8枚目にはM型の二種類の綾(Twill)で通したことです。
単純に2:2で織っていくと、4枚でも織れる柄ができます。せっかく苦労して通したのに。
ところが1-4を1:3、5-8を3:1で上げていくと主に経糸色の部分、主に緯糸色の部分のストライプとなり、これは4枚だけでは簡単には織れないものに生まれ変わります。
さらに上げる順番、タイアップなどを変えていくとあらあら、良いでしょう!

伝統から抜けて5枚+3枚ですとか、2枚+3枚+3枚などブロックの分け方にも可能性はいろいろありますし、通し方、タイアップ、糸の色などに変化をつけると一見複雑に見える柄を容易に作ることができます。

どうぞお試しください。

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