2007年11月16日金曜日

いつもの癖

7月に先輩に、フリンジは2本撚ってアイロンをかけると平たくなってしまうけれど3本よるときれいに立体的になると指摘され、それまでは手で撚っていたのですが、早速クリップ3本のトゥィスターを買いました。買った直後はきちんと3本撚っていたのですが、先週あわてて織った2枚の1枚目は何も考えもせずいつもの癖で2本撚り。解くのが面倒臭かったので、これはそのまま、2枚目はきちんと3本にしました。英語で「年老いた犬には新しい芸は教えられない」(You can't teach an old dog new tricks.) とよく言いますが、戌年の私、まだ習いたい芸は沢山あります。

ところでこのテーブル、大先輩スーのものですが、なんていうことは無い、テーブルの上に格子模様のリノリウムが載せてあるだけなのですが、とても便利。

2007年11月15日木曜日

M's & O's

今年の初めに入ったMarlborough Weaversでは毎年課題があり、1月の集まりで、今年はM's &O'sだと聞いていました。一年かけて何かこの組織で織り、1年の最後の集まりに持ってくるようにとの事。それって今度の月曜日なんです。

今年一年暇をみつけては、これについて読んでいたのですが、どうしてもよく分からないんです。糸の通し方は問題ないのですが、Blockがどうも腑に落ちない。一時に一部に平織り、一部にコードが出来上がっていくというのがとても複雑な気がして、どうしてもこれを土台に独自のデザインを作るところまで行かないんです。

本は7・8冊、M's & O'sの解説を読むだけではなく、手当たり次第ドラフトを見てみたり、M's & O'sで織ったサンプルを借りてきたり、努力はしたのですがどうしてもtreadlingが不可解で、昨日はさすがにグラフ用紙とペンと鋏と糊で格闘しました。いつも最後にたどり着くMarguerite Davisonのパターンの本に何種類か綺麗なドラフトがあったので、今日もそれをボーっと眺めているのですが、Davisonのドラフトはただ平織りとコードのブロックをあわせたものだけでなく、平織りのtreadingも使い、4枚6本でもっと複雑な組織にしているところが気に入りました。

さて、問題は月曜日、選択肢は4つあると思います。

1)通常の4枚のM's & O'sを使い、柄の幅を変えて織柄のチェックのようなものを作る。
2)16枚使って、主に平織りまたはコードで、クリスマスツリーのような、単純な形を8ブロックで作る。
3)本に出ているドラフトを元に何か織る。
4)M's & O'sは忘れて、ケーキを焼いて持っていく。

そういえば以前2回ほど本からそのままのドラフトを使って織ったことがあるのですが、2回ともDavisonのundulating twillsでした。ご縁のある本です。

2007年11月13日火曜日

黙祷!

言葉が出ません。綿14色、2/20が数コーン、残りは2/60です。主人が車庫から運んできてすぐに開けてしまいました。

(夜)一日中、ここから2メートルくらいのところで真っ赤なショールを織っていました。ことあるごとにこっちをうっとり見ていたのですが、手前の数色以外はとても「レインコート色」に見えてきました。あっさりすっきりした色合いです。

2007年11月11日日曜日

今年は良い年でした

金曜日の夜、陶芸の展覧会のオープニングで以前織の先生をしていた友達に「今年はどんな年だった?」と聞かれました。例によって、私は面白おかしく万年金欠病の一人漫才をご披露したのですが、落ち着いて考えてみたら実り多い年でした。

年始の個展に始まって、大小八つの展覧会に参加、地元のアート・エキスポにも参加したし、年末にはマーケットにも参加します。何よりアートに携わる友達が沢山できて、オープニングなどに行ってもほとんど必ず知っている人がいるし、物を作ることに関連した悩みや問題を解決するのに、話のできる相手に沢山出会いました。また、まだ数は数えていませんが、売ったショールの数も例年の2枚とか5枚とかではなくてひょっとすると二桁になるかも知れません。

締め切り、締め切りと、常に急かされて、以前のようにゆっくりデザインと取り組むことができなかった気もしますが、夜中でも朝までかかっても、何とかすべて申し込んだものは間に合うように作れたし、そうして急いで作ったものでも恥ずかしくなく人前に出せるようになりました。

今年もまだ7週間くらい残っていますし、その間にまだどんな冒険があるか分かりませんが、今のところ振り返って見ると、今年はとても良い年だったと断言できるのが、子供の時の五重丸のように嬉しいです。

真夏の夜の夢

来週あたり綿の糸が10kgくらい来るはずで、楽しみに待っています。

今年の夏、12月中旬から2月末まで、Arts Marketing Nelsonが毎週金曜日の夕方6時から9時に町の中央にある教会の前でアート&クラフトのマーケットを主催することになりました。毎週16人前後のアーチストがお店を出す予定なのですが、私も12月に1回、1月に1回、参加を申し込みました。

通常まじめな展覧会や町で一番まじめなRed Galleryを考慮に入れてショールを作っているので、ちょっと変わったことをしてみたいと思っていたので、楽しみです。もちろんウールやポッサムのものも持って行くつもりですが、綿で小さいスカーフなんていうのも夏らしくていいかなと考えて、涼しそうな色を500g位筒かいました。一応ほかに携帯電話用ポチェット、お財布位の大きさのポーチ、クリスマス・オーナメントなども考えていますが、洋裁は得意ではないので、最終的には楽して楽しい思いをしようと企んでいます。

2007年11月7日水曜日

リボン

「着ていただけるものを作りたい」なんて言っておきながら、実は地元のギャラリーから「見る人の目が上に行くような」巨大リボンを依頼されていたので、リファインから帰った翌日からこんなものにとりくみました。
幅22cm、13色で、天井の一番高いところは6mだから、とにかく長ければ長いほど良いということで、オープン前日の正午お届け目指してせっせと織り、最終的に長さは10.2mになりました。

「着ないから、手触りは最重要ではない」という観点から、むしろ硬めの糸で固めに打ち込んで張りのあるものがほしいと考え、またギャラリーの暗い天井に興味を引くためには明るい色を沢山使おうと思い、日頃心がけている事と正反対の方向での仕事になりました。

ただ、実際展覧会がオープンしてほかの作品も見ていると、やっぱり結局いつも通り長く平たい「きれ」を作っただけで、もしまたこのような機会があったら、もう少し非実用的なものと取り組む勇気と想像力が欲しいと反省しました。また、私には、ごわごわでぎらぎらの、着られないものは値打ちが無いので材料費程度の値段をつけたところ、スタッフ、他のアーチストの方々に「0が足りない」と指摘されたのには笑ってしまいました。手に入る一番上等な糸を使って、丁寧にデザインをし、一生懸命織っても、スカーフ、ショールは妥当なお値段がつけられないのに、なんと申し上げたらよいのか、「美術展」に展示された西洋風のぼり旗(??)は10倍でも良いそうです。やれやれ。

ウェリントン

9月の末なんていうと、「今は昔」の世界ですが、遅ればせながらウェリントンの報告です。

リファインはこれまで参加した中で一番大規模で、また、テキスタイル以外の作品と一緒の展覧会も初めてでした。リファインの趣旨は、地方の物産展と美術の展覧会の間のようなものだったので、ネルソンの有名・無名の作家に混じって、故郷・ネルソンを宣伝するというのもとても楽しい経験でした。

同時に、ウェリントンではギャラリー、ミュージアムショップを数件訪問したのですが、売り物としては手織りは現在全く人気が無く、場所によっては手織りと聞いただけで会ってもくれなかったり、価格はメリノやポッサムの工場製品と競争状態で、結果的には全滅、残念でした。ニュージーランドでは手織りというと、どうも古臭い印象が強く、日本、アメリカ、お隣りオーストラリアのように手織りの「風情」はセールス・ポイントにならず、価格が決め手になってしまいます。結果NZの手織りは、全く採算の取れるわけの無い値段か、全く売れないけれど妥当な値段か、あるいは安い材料で適当に作られたものかのいずれかに当てはまるような気がします。

NZではアート(ここでは見て楽しむ、使えない芸術)とクラフト(使える美術・工芸品)とそれらを作る人の芸術的身分が以外にはっきり区別されています。クラフトはぐぐっと数段下なのですが、それでもここ二十年くらい、特に陶芸家、その次にジュエリー作家・家具作家の方々がこの境界線を行ったり来たりして、クラフトもこのような展覧会に混ぜてもらえるようになりました。その中で私は一昔前までの手織りのメッカに、当地の売り物を売り込みに来ている外人ですから、作っているものが面白いから入れてもらえたのか、変わった人だから混ぜてもらえたのか、はたまたキュレーターの一人がウィーバーの娘さんだから、いろいろ考えてしまいます。ただ、日頃思っているように、私はもちろん展覧会で見ても頂きたいけれど、究極的には着て喜んでいただける作品を作り続けたいと思いました。

"Wave"、Katie GoldとOwen Bartlettの陶芸、Tracey Smith の衣装。後ろは左から Scilla Young マルチメディア・アート、Catharine Hodson とJanet Bathgateの絵画。

"Deep"、"Windprint"、Charles Shawの陶芸、David Haig/Lindy Harwardによる椅子。

"Bubble"と"Paua"。

2007年11月6日火曜日

どこかで見たような・・・

ブログの下書きはたまる一方ですが、仕事はしています。先週火曜日にArts Marketingから依頼があり、今週の木曜の正午までに赤いものを2枚お届けすることになり、それに取り組んでいるのですが、以下は英語でもたどたどしいのに、日本語となるとまるででたらめで、申し訳ありません。写真もちょっとへんなのですが・・・

経糸は山・谷とでも申しましょうか、MWの半分つづで、VAの形に、1から16、15から1、次に16から1、2から16と入れました。一枚目は3-1-1-3-1-1-1-1-3-1、2枚目はは3-1-3-1-1-1-1-1-1-3の絢のtie-up、treadlingはadvancing twill、そうこう(変換で出てこない!!)でいうと1-2-3-4-2-3-4-5と徐々に動いて、64 picksで1柄。1枚目はこのまま繰り返し、2枚目は多少ダブって76 picksで、今度は逆行、77 pick目は75 pick目と同じで、そのまま戻るダイアモンドです。経糸は4色、6種類のコンビでAB, BB, BC, CC, CD, and DDを規則的に入れ、緯糸は一色です。

ごちゃごちゃ書きましたが、実はなんていうことは無い、リボンの応用をしただけなんです。しかもなんとなく、しょっちゅう見ているような、面白くない作品なんです。織っている最中に悪いことばかり考えていると自然に手も狂ってくるので、なるべく深く考えないようにしているのですが、「冴えないなあ。」と文句ばかり出てきます。

リボン以来、縦でも横でも色を変える時にはそれ相当の理由が必要だと思うようになりました。ただ「縞にしたい」とか、「3-5-8-13で色を変えていくと綺麗だ」という単純な理由で色を変えるのではなく、組織にも変化があって、「ここで色が変わるから柄も変わらなければおかしい。」とか、その逆とか、柄・組織と色の変化の間に必然性があるデザインがしたいと思うようになりました。思うのは良いのですが、「言うは易し」で、何処から手を付けたらいいのか困っています。

中央と左の絢を使いました。

2007年10月16日火曜日

今年最後(??)の展覧会

いろいろお誘いはあるのですが、今年はこれ限り展覧会は参加せずに、少し中身の濃い物を織ることに精を出すつもりです。約束したまま作っていないものも多々ありまし。。。

2007年10月7日日曜日

「出会い」

そんな名前をつけました。ミュージアム・ショップのために、ウェリントンに行く前日の夜中までかかって作ったのですか、ミュージアム・ショップから却下されました。ぶ!気に入ったタパのデザインをより細い経糸で織ったものです。Re:fineへの思い入れがたっぷり織り込まれている一枚です。

ウェリントンのご報告もしなければいけないのですが、搭載したい写真に他のアーチストの作品も多数写っているので、搭載の許可を頂いているところです。もうしばらくお待ちください。