2007年12月29日土曜日

けじめ

今年一年「切れ端」にお付き合いいただきどうもありがとうございました。来年も更にきれいな布を織る努力を続けたいと思います。どうぞよろしく。

たそがれマーケット

マーケットからもう一週間過ぎてしまいました。ご無沙汰しました。

当日は朝からぐづついた天気でしたが、夕方から晴。でもとても寒かったので、ショールなんて売れないかしらなんて思っていたのですが、だめでしたねぇ。前の週に比べて人出がかなり減り、その上この日が仕事納めだった方々は皆さん忙しそうに歩き回るだけで、あまりお財布を出す人は見かけませんでした。当初予定していたとおり小物を作っておいたら売れたかなぁとも思うのですが、あの程度の人出ではやっぱりだめかしら。Meggも自分のバッグはマーケットでは売れないからがっかりするなといっていたので覚悟はできていたのですが、合計で私の小さいスカーフが1枚売れただけ。

お店の飾りつけは皆さんが気軽に触ったり羽織ったりできるように、こう、「楚々とした」のまるで反対を狙ったのですが、これは当り、皆さんかなり楽しんでおられたようです。また、友達が来たときに奥に来て座って話ができるようにアレンジしたのですが、紺色のテントが暗かったので皆さん軒先の立ち話が多く、1月18日は違う風に考えています。

マーケットは展覧会に比べ織り以外の部分の準備が大変だったのですが、一年間忙しくしてあまり友達と会う機会が無かった年の締めくくりとしては大成功でした。

彫刻家・ジュエリー作家のMike Ward氏とはネルソンのアーチスト達がどうやって協力して、売れる作品・商品を作るべきかを話しました。私の場合、旦那様が食べさせてくださるので、収入が無くてもある程度織を続けることはできるのですが、アートで知られているネルソンの産業としてどうやって物を作るか、どうやってこの産業に参加していくか、考える事がまたまた増えました。

2007年12月23日日曜日

マーケットの話の前に

クリスもクリスマス休みに突入されたのでしょう、やっと例のリボンをHandweaving.netのギャラリーに載せてくれました。リボン自体はどうでもいいのですが、もっと沢山の人がこのギャラリーに投稿(?)すると楽しいと思うので、ちょっと宣伝です。

2007年12月18日火曜日

月曜日


タグ、値段、ストックのリスト、済み。Meggのバッグ、6個か8個あったらいいなあと思っていたけど、11個借りてきました。妹と私に1個づつ欲しいけど、幸か不幸かどれがいいか決められません。

紙袋はお店にゴールドしか残っていなかったので迷う余地無く。紺の切手大の和紙にゴールドの判子で「春夏秋冬」。こういう時は日本の小物・文房具で違いをつけるに限ります。荷札も日本の両面印刷名刺用紙。

フリンジ、洗い、ミシン(2枚だけフリンジなしのスカーフ)など、後6枚仕上げが残っていて、今「ぶつ」の置いてある所が大きなショールを乾かす場所。やれやれ。

さらに新しいものは問題外ですが、何とか金曜日まで生き延びて、楽しい思いができそうです。写真が惨めでごめんなさい。

2007年12月17日月曜日

あと5日

日曜日、マーケット用に何点あるか数えたら、思っていたより数がそろっていたので、心配するのはやめにして、フリンジ、洗い、タグなどに専念することにしました。(これ、雑念を除いて眠くなるスプレーです。本当にそう宣伝していて、効くんです。)Meggのバッグも借りたら、品揃えは準備万端。でも、できたらもう大きな機2台とももう一本づつ経糸をかけて、細かい柄の小さいスカーフを数本織りたいな。

フリンジしている時は雑念が頭の中をマラソンしているのですが、昨日は二つの考えがグルグル。

一つは数年前友達のお姉さんで相当長い間陶芸をされている方と当地の陶芸家を何人か訪問し時、Royce McGlashenのスタジオでお店番をしていた女性がRoyceを「a potters' potter」と表現していたこと。その時は「陶芸家仲間に尊敬されている陶芸家」と解釈したのですが、それでは「a weavers' weaver」も居るかしら、そしてその人たちはどんなウィーバーかしら、それは手織りを買う人たちに喜ばれるウィーバーとは違うのかしら、なんて漠然と…

もう一つは大きい街と小さい町のアート・メーキングの違い。

昨日午後1時12分にはニュージーランドの人口は4,249,951人だったそうです。去年3月7日の人口調査によるとネルソンの人口は45,372人、今年の12月1日の故郷・横浜 は3,630,830人。 いくらネルソンにアーチストが沢山居るとはいえ、一年ちょい、とても小規模でアート活動をしているだけで、町のその世界の人たちとはかなり顔見知りになり、展覧会のオープニングでは立ち話をする相手もずいぶん増えました。それでマーケットの準備などしていると、大都会ではこう簡単にはいかないだろうなぁ、それとも組織・手順がしっかり出来上がっていて、もの作りをする人はそれに従って作品だけ作ればいいのかなぁ、と、ボーっと考えていました。小さい町はすべて自前ですが、気楽は気楽ですよぉ。

私の手織りがアートかどうかというのは、また別の話ですが。

2007年12月15日土曜日

たそがれマーケット

なんだか一年分の疲れを感じながら、ぐったり、のっそり、マーケットの準備をしなくてはと思うだけの、気遣わしい毎日が続いています。先週の日曜日には規定のテントを借りてきて車庫でレイアウトをあれこれ試してみたのですが、なんとなくプランができました。

要するに売る作品が足りないので、レイアウトも何も無いのですが、幸いMegg Hewlettが色とりどりのバッグを好きなだけ貸してくれるというので、最悪Meggのものを沢山売ればいいので寝不足になるほど心配する必要は無いのです。

マーケットは今日から10週間、金曜の夜に開催されるのですが、今日は両側のカフェ、パブ4件ともかなり賑っていたし、旅行者、地元の人もいろいろお店を覘いていました。ネルソンは1月中旬くらいまでは夜9時過ぎまで明るいので、ワイン片手に皆さん散歩気分。

チャールスの陶芸はぽんぽん売れていました。

みんな割りと少ない数の商品をこじんまり見せていたので、私も配しなくてよさそうなのですが、さて、どっと派手にMeggのもので人を引き寄せるか、私のもので地味にすんなり収めるか、まあ、明日の朝にでも考えます。

2007年12月5日水曜日

美しいブログ

去年のイースターにブログを始めた頃は、これをウェブのおまけの様に考えていたのですが、昨今はウェブのアップデートなんて一年に一度くらいで、こちらに専念しています。当初は写真も小さく載せ、文章の幅も小さく、見た目お上品に構成していたのですが、何せ目が悪いので何をしているのか良く見えず、だんだん幅広・拡大してきました。自分で読み返していて、叫んでいるような気がします。

以前のほうが綺麗だったなぁ、古流のお花のように楚々としていたなぁ、なんて考えすぎ?

あと17日でたそがれマーケットの準備期間が終わり、売り物があっても無くても出店しなくては、と思うとちょっとやけ気味になる反面、その後、晩夏・秋とのーんびり、地下室のスタジオで新しいもの織ろうと楽しみです。90EPIの綿かな。染かな。

それにしてもこの綿、こんな距離からでも変になったところが見えるなんて。経糸を巻いた時のテンション、織っていたときのテンションは良かったのですが、足元で布を巻いていたときに何かがおかしくなり、それを直すのにちょっと巻き戻しなんてしたので、どうしようもなくなってしまいました。やれやれ。

2007年12月4日火曜日

この、ブログというもの

私の両親が始めてファックスを買った日、17歳くらいだった弟が最初にこのおもちゃを使って見ると挙手、たまたまその日友達にお金を借りたので、その友達にお札を送信し始めました。弟はお札が見えなくなる直前に突然それを引っ張り出して、「これはなくならないよね。」と自信無さそうに再確認、一同爆笑。それにしても、電話線の反対側でこの友達が、ほぼ同時にお札が2/3に切れた「絵」を見ているという事態、摩訶不思議な気がして一家で感心してしまいました。1990年の話です。

現在両親は三台目のファックスを使っていますが、父は80、機械に強い母もそろそろ米寿で、コンピューターはやりたくないと宣言、数年前から我々三兄弟も「教えてあげる」、「買ってあげる」と言った圧力を控えるようになりました。ただ、母は外国の、特に織関係の情報は、URLを送って来てはプリントしてくれとか、メールして問い合わせてくれとか、使わなくてもテクノロジーには精通しています。

さて、2007年に早送り。

たとえば私が機の上でお馬鹿な間違えをして、どうしようもなくなっているとします。その様子を写真やビデオにとって、文字や音声と共にここでご紹介して、皆さんのお助けを乞うとしますよね。そうすると地球の何処にいらしても、ほぼ瞬時に皆さんはそれをご覧になれる、そして場合によっては、コメントやEメールを使って、言葉、リンク、写真、ビデオなどによって処方箋を送って下される。中には、恐らく一生お目にかからないだろうけど、かなり親しくなってしまうお友達もできる。

うぅーん、凄いものです。摩訶不思議です。長年水色の薄っぺらいエアメールで家族と「文通」していた私にとってはとてもありがたいテクノロジーです。

男性ファッション雑誌

時折男性用のプレゼントのご注文を受けます。ギャラリーも男性用スカーフを数点置きたいとのこと。今までもリサーチの為フランスやイタリアの映画を見に行っていたのですが、ふと思いついて情報収集に三軒ほど本屋さんを梯子してきました。ところが無いんです。

ここ10年くらいの、アメリカ或いはヨーロッパのスーツ・コートのファッションの本・雑誌を探していたのですが、NZの男性用雑誌一誌のみ、その中にスーツの写真は3枚くらいだったでしょうか。しかも20・30代の男性ばかり。ネルソンは避寒地・観光地なのでスーツ・コートにはそんなにお目にかからず、またこの類が必要な時はウェリントン、クライストチャーチ、オークランド、果てはシドニー・メルボルンまで出かける人も多いので、お店にもあまり種類がありません。

そこで最後に雑誌屋さんに行ったら、アメリカ版Men's Vogueがありました。やっぱり存在しますよね、男性ファッション雑誌。日本なんて90年代にはとても沢山出ていたように記憶しています。当地、カジュアルを極めているのはまことに結構なんですが、情報収集にこれほど困るとは思ってもいませんでした。

10月と11月号を買って帰ってきましたが、スーツ・コートはあまり出ていないし、目玉の記事に載っているお二方以外はやっぱり皆さん20代くらいで、これもだめ。結局夜ダニエル・オートゥイユ、マルチェロ・マストロヤンニなどGoogleして、写真をかき集めました。これなら女性のファッション雑誌におまけに出ている男性を狙ったほうが早かった気がします。

2007年12月1日土曜日

だめな時はだめ!!

だめな日はだめす。老体に鞭打って叱咤激励、おだてたりすかしたりしながら一生懸命織ってもどうにもならない日もあります。今週一週間そんな感じでした。もうっ!!

馬鹿みたいな間違えをして、あるいはおかしくなるのを承知であわてて仕事したりと、全く初歩的な問題ばかりです。いつになったら初心者の域を出て、もっと高いところを狙って織ができるようになるのでしょうか。

今日はこれまで。