今日引き出しを掃除していたら2年前の学会の前夜ににあわてて作った作品アルバム(絵葉書大のビニール・ファイルに写真が入っているだけのもの)が出てきました。それで何と言っても写真の中の作品がすごく昔のものに感じられたのにびっくり。2005年末のものが主だったのですが。
昨今、(というより、最近「今世」という言葉が頭から離れないのですが、)ビデオや写真を撮って電話やメールで送信したりブログに載せたりして、即時に複数の人と通信・情報交換ができる時代、紙に印画された写真や従来のウェブサイトはどういった目的があるのだろうかと考えています。ウェブを更新しなければいけないと思う反面、身近で日々変化のあるブログの方が楽しく、面倒臭いウェブは割愛しちゃおうなんて悪魔のささやきまで聞こえてきます。
即時性のないウェブや印刷物はどういう位置付けが必要かというと、私の場合、一つにはあまり変わらない情報(メールアドレス、電話番号、データ、過去の情報等)、もう一つには「お土産」的要素が考えられます。前者は単純明快に必要な情報が簡単に得られるだけのものですが、それだけではあまりにもそっけないのでどこまで飾ったらいいのかが問題。後者は付加価値というのですか、大げさにいえば「あ、うれしい」とか「得した」と思っていただけるおまけの部分です。
当初私の作品(商品)にはその作品の写真を表に、お洗濯等の取扱い情報を裏に、名刺大の紙にプリントして糸のサンプルと一緒に差し上げていました。次第にロゴ入りのカードに統一をし、このカードを名刺にも使うようになってからは繊維の種類のみ手書きで、残りはすべてプリントしています。(通常はカードとサンプル糸を経糸と同じもので付けていますが、これは昨年のマーケットのためのスペシャル。)
ところがインクジェットのインクは水に濡れると滲むのと、南太平洋のオゾンホールの真下のNelsonでは1年弱で変色してきます。それで、どこかで素敵な名刺を印刷してもらおうかとか、Moo.comのミニカードの方がまだ個人的でいいかななどと半年以上悩んでいます。今度作品展をするとしたら、ミニカー度の表に作品の写真、裏にThanksとウェブのurlなんて入れて名刺の代わりに持って行ってただけるようにしたいなあ。それから、Red Art Galleryからはカシミア専用の小さい手提げ月の紙袋を作るよう依頼されたまま、こちらも一年近く保留。
もうひとつ面白のは、去年参加した大きな展覧会、Re:fineとCulturally Routed、のキュレーターのお二人からに展覧会が終わって数カ月たってから太った封筒をいただきました。中身は参加お礼のお手紙と見学者感想ノートのコピー、それにプロの写真家が撮った展覧会の写真が載っているCDRom。
テクノロジーを上手に使うと洒落たことが以外と安くできるんですよね。面白い時代に生まれたなあと思いながら、しんどいなあと思うことも度々。皆さんはテクノロジーをどうお使いですか?
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