2014年11月13日木曜日

8枚綜絖ドラフト

今日は母とスカイプでドラフトの話をしました。去年の三月に、風に乗る桜の花びらのドラフトを私が作り、経糸を通し、母が知人にお礼のスカーフを織ったのですが、今日はこのドラフトの再利用を検討しました。

そこでドラフトをもう一度。
ここでは経糸の通し1リピート、緯糸4リピートをご覧いただいています。(緯糸は見やすいように1リピート毎に空行を入れました。織るときは無視して続けております。)このドラフト、例えば少しだけ幅の広いものを織りたい時、もちろん少し太い経糸を使うこともできますが、意外に簡単にドラフトを変えることもできます。通しと柄を見ていくと少しだけ表現が変わるところがお分かりになりますか?
線より右の部分をもう一度左端に繰り返しても、柄が繋がっていきます。(経糸も1リピートの後に空行を入れました。通す時も蒸して続けて通します。)
足す部分が柄の中央にある場合もあれば、右のものを左にコピーしたい場合もありますし、リピートのどこかを省略して巾を狭めたい場合もあると思います。途中で表情が変わらないものでも、同じように気軽に変えられます。

この手法は再利用する部分を選ぶ際、あるいは繋ぎ目など、試行錯誤で紙のドラフトを切り貼りして目で見て確かめたい場合もありますが、通しの1リピートが長いドラフトでも気軽に目的に合わせて応用できるので、是非お試しください。

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2011年にドラフトについて何遍かポストしました。辞書通りに極力日本語の織用語を探して書いたのですが、やはり日本の織は一筋縄ではいかない事例を何件か読んでから、それらのポストを一年ちょっと前引っ込めてしまいました。たとえば日本では綾織は単純にtwillという組織名ではなく、従来は2:1の割合だと読みました。ということでもっとお勉強をしなければいけないので、近々見直して載せなおしたいと考えています。間違え等お気づきの際は是非々々ご指南ください。

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