2007年9月16日日曜日

遂に? やっと?

遂に本日ウェリントン向けの荷物が出て行きました。

彫刻家Grant Palliser氏、彫刻家Tim Wraight氏(顔が少しだけのぞいています、)
大工さんで3DアーチストのSam Laidlaw氏、皆さん今日は力強いボランティア。
もう背の高いものはありませんか。

明日SamとTimでウェリントンまで運搬するそうです。Samが覗いている、
後光の差している魔法の箱(??)の後ろに私の「春巻き」が乗りました。

2007年9月15日土曜日

ネルソン空港のガラスケース

ここネルソンの空港はとても小さく、2000年くらいまではカフェも日本の駅のホームの売店くらいの規模でした。ここ数年カフェは大きくしたのですが、ニュージーランドの美術工芸のメッカとして知られている割にはそういったものの販売もせず、まさに「駅」のように雑然と人々がいったり来たりする場所です。

そこに数年前地元のArts Marketing(美術工芸の推進団体のようなもの?)が、待合エリアに作者から借りてきた絵画、彫刻などをおき始め、最近は小さなガラスケースにジュエリー、陶芸、ガラスも飾るようになりました。それでも全て「硬いもの」ばかりでしたので、私には関係ないと思っていましたが、7月に声をかけられ、小さいものを数点飾ってもらうことにしました。一応Arts Marketing 経由で作品を買っていただけるはずなんですが、これはおまけみたいなもので、皆さんに見ていただくと言う宣伝が第一目的、地元のアート活動に参加すると言うのが第二の目的です。

10月の末まで、飛行機から降りて来られて右手にあたる小さなガラスケースの一番下の段に、四点ほど置いてあります。

2008年の抱負

父は学校の先生でしたので、お正月には我々三兄弟はその年の抱負と引き換えにお年玉をいただきました。三つ子の魂なんでしょうか、毎年今頃になって、次の年のカレンダーをあれこれ本屋さんで品定めしていると、それとなく抱負の下書きのようなことをしているのに気づきます。今年は殊更来年が待ち遠しいのがどうしてか考えていたのですが、昨日ふと気がつきました

私は2005年には展覧会出展一枚、特別ご注文三枚の他は好きな時に好きなものを織っていました。2006年には展覧会出展一枚、特別ご注文二・三枚、ギャラリー向けのもの数枚以外は、11月に個展の準備を始めるまでは、これまたのんびりしていました。

ところが2007年は年末まで含めてに展覧会五箇所、イベント二件、ご注文5枚、それにギャラリーの注文と、知らないうちにかなり忙しく動き回っていたんです。依頼によっては、展覧会に新しく作品を織る必要のない場合もあったのですが、(できたら織りたかったけど)、それでも「のろのろ流」の私にしては考えられないほど次から次へと織ったことになります。

その上、実際個展で作品をつるしたり、ポスターを作ったり、大きな展覧会に出展参加するためのプロポーザルを書いたり、と、たくさん新しいこともしました。

それで、9月後半に来て、多少魂がやせてきたような気がします。一枚一枚に思い入れをこめる時間がなく、作品が「薄く」見えます。そのせいでしょうか、早く来年になって、のんびり、のろのろ織る時間がほしい昨今です。

ウェリントンに行くまであと5日、その後展覧会はもうひとつだけです。春を味わうのはその後でしょうか。

2007年9月13日木曜日

Randall Darwall スカーフ

昨年10月に世界中にファンの多い Randall Darwall氏がニュージーランドに見え、30年、40年と手織りを続けておられる先輩達に混じって、私もワークショップに参加してまいりました。類を見ない独特な、色彩本位の織で知られるDarwall氏ですが、そもそも色彩を追及し始めたのが80年代に染色家の志村ふくみさんにお目にかかって、手織りの中で自分らしさをいかに出していくか考えさせらたのがきっかけだったそうです。

一年たっても、ワークショップのことを思い出したり、教室で追ったサンプルを見たり、その時のクラスメートとメールを交わしたりする度にまだわくわくしていますが、彼特有の「Dynamic Proportion」、目が自然に布の上を滑っていくような色彩の使い方は、まだうっとりするだけで、自分の作品には全く反映できません。

「南太平洋」


Re:fineの展覧会のため、「南太平洋」のテーマで数点作ってほしいと依頼され、2ヶ月ほど頭を痛めてやっと作ったシリーズの一点です。南太平洋の島々でよく見る、植物繊維をたたいて作るタパを題材にしました。裏表の雰囲気が全く違うのが気に入り、(実物では本当に違うんです、)オリジナルデザインとしては初めてデザインの再利用をすることにしました。

ところでその実物ですが、メリノ、絹とともにポッサムの毛、(昔毛皮用に飼育された動物です、)が入っていて、とてもふんわりとした仕上がりなのですが、モヘアのようなボアーっと風合いです。ただ、小さいカメラのーオートフォーカスではどうしても焦点が合わず、2台のカメラで三度ほど挑戦しましたが、いまだお店で切るような写真が取れません。ですので今日のところは織の設計図である「ドラフト」でお許しください。

2007年9月2日日曜日

Re:fine 展覧会

今月末に首都ウエリントンで「Re:fine」というネルソンのアートの展覧会が開催されるのですが、それに出展する作品を選びに金曜日に地元の画家と美術館の方々三名が見えました。遠目で見て面白いもの、海とか南太平洋のイメージのものをご希望でしたので、年初の個展の作品のほとんどと、一枚南太平洋のタパをイメージした新しいものを選んでいかれました。月曜日にプロの写真家にカタログ用の写真を撮ってもらい、2週間後に他の方々の作品と一緒に大型トラックに載せて発送です。

1年ぶりに大小いろいろな「締め切り」から開放されて、久しぶりにほっとしていたら、24時間も待たずに、10月に地元でリオープンするギャラリーの最初の展覧会に参加しないかと誘惑され、早速問い合わせしてしまいました。こういうのを「Glutton for punishment」と言います。

2007年3月4日日曜日

個展 - その2

開催中、毎日小さい機で小さいスカーフを沢山織りました。
特別なオープニング・パーティーはしなかったのですが、3日目の1月31日のウィーバーの集まりには炎天下35人ほど見えました。もちろん現物も触っていただいたのですが、作品にいたるまでのサンプルを12枚持っていった所、皆さんデザインの変化に興味を持たれたようでした。
子供の歌作家Kath Beeさんが毎週木曜日にランチタイム・コンサートを開いてくださいました。
画家でギャラリー・マネージャーのロイド・ハ-ウッド氏、もう「次回」の話をされているのですが、早くても来年半ばにしてください。

© Photo & Text Copyright 中川恵. All rights reserved, including reproduction or republishing.

個展 - その1

「日本語でブログを書くのはとても時間が掛かるから後回し。」と言いがかりをつけてサボっていたら、半年の時間が過ぎ、展覧会も終わってしまいました。私が手織りを始めたのはNZに来てからですので、日本語で手織りの人生を生きていないため、日本語で手織りを語るのは時間が掛かるのは確かです。が、事実は英語にしろ日本語にしろ同時多発・進行で雑居する抽象的なアイディアを読んでいただける形に変えるのは時によっては面倒くさく、加えて頭の中のもやもやを言葉に翻訳してしまうと、そのもやもやが具体化され、定着してしまい、アイディアとしてつまらないものになってしまう時もあります。もちろん、反対にもやもやが、「解決しうる段階の集合」(これでも正しい日本語の範囲内でしょうか?)に昇格する場合もあります。

いずれにせよ、私の小さな個展をご紹介します。「切れ端」英語版にはぐちゃぐちゃ、だらだらと準備段階から終わったあとの感想まで記録しましたので、ウェブの英語版の目次経由で写真だけでもご覧ください。
準備初日、西日が強いのでスクリーンを取り付けました。見えた方に休んでいただけるようにレンタルのいすも2台入れました。
最後のショールが取り付けられると、達成感が一度に感じられました。
入り口。歩道にチョークで、"Weaver -->"と書くのはちょっと恥ずかしかったのですが、三週間色や言葉を変え、ほぼ毎日書きました。
作品総数7点の小さな個展です。

© Photo & Text Copyright 中川恵. All rights reserved, including reproduction or republishing.

2006年8月14日月曜日

個展を「造る」 - その1

去年の9月以来織の展覧会に2度ほど出展をさせていただき、市内のギャラリーに作品を置いていただいているものの、私は織物の展覧会も数えるほどしかお目にかかったことがなく、個展など拝見したこともありません。それなのに、来年の1月末に個展を開催することになってしまいました。

ネルソンのちょうど真ん中辺りの薬局の2階に、市がギャラリー203というスペースを持っています。小さくて、壁なんてちょっと汚れていて、便利な割りにそんなに人の入らない所ですが、新人やアマチュア・アーチストに安価で発表・展示の場所を提供する目的の施設で、趣旨に賛同し、まめに通っているうちに、お世話係をされている画家のロイド・ハーウッド氏と親しくなりました。

去年の5月市が何の前触れもなくこのギャラリーの母体であるアーツ・カウンセルへの資金援助を断ち切った後、ギャラリーの時間を大幅に短縮して、資金繰りに活躍されたハーウッド氏に、この5月のある日「去年は大変でしたねえ。」と呑気に話しかけたら、1時間後には二人で来年のカレンダーを探して、私の名前を書き込むところまで話が進んでしまいました。

3年程前友人が3人で作品展をした時、特に、奥の天井の高い部屋が気に入り、いつかここで個展をしたいと思っていたので、時期が早まっただけとも言えるのですが、まだ「織人」として未熟なのになんと大胆なんだろうと他人事のように唖然としながら、せっせと計画を練っております。今一番の課題はお店のショーウィンドーではなく、ギャラリーの展示として、どうやって織物を見せようかという点です。

2007年1月29日から2月16日まで開催します。

会場入り口より中を見る。こちらは3.63mの高さの天井。ここから梯子のようなものを吊るし、そこからショールやスカーフを垂らしたいのですが。。。

2006年8月5日土曜日

作品を扱っていただくということ




ドキドキしてしまって自分で見に行く勇気が無かったので、初日の今日、主人に見に行ってもらいました。嬉しくて、ちょっと恥ずかしくて、そして、レッド・アート・ギャラリーに見合った良いものを織ろうと決意新たにした土曜日でした。

(ギャラリーの中は多少暗いので写真がぶれてしまったのですが、主人曰く「暗いから余計に(作品が)良く見えた。」そうです。)