Wednesday, November 7, 2007

ウェリントン

9月の末なんていうと、「今は昔」の世界ですが、遅ればせながらウェリントンの報告です。

リファインはこれまで参加した中で一番大規模で、また、テキスタイル以外の作品と一緒の展覧会も初めてでした。リファインの趣旨は、地方の物産展と美術の展覧会の間のようなものだったので、ネルソンの有名・無名の作家に混じって、故郷・ネルソンを宣伝するというのもとても楽しい経験でした。

同時に、ウェリントンではギャラリー、ミュージアムショップを数件訪問したのですが、売り物としては手織りは現在全く人気が無く、場所によっては手織りと聞いただけで会ってもくれなかったり、価格はメリノやポッサムの工場製品と競争状態で、結果的には全滅、残念でした。ニュージーランドでは手織りというと、どうも古臭い印象が強く、日本、アメリカ、お隣りオーストラリアのように手織りの「風情」はセールス・ポイントにならず、価格が決め手になってしまいます。結果NZの手織りは、全く採算の取れるわけの無い値段か、全く売れないけれど妥当な値段か、あるいは安い材料で適当に作られたものかのいずれかに当てはまるような気がします。

NZではアート(ここでは見て楽しむ、使えない芸術)とクラフト(使える美術・工芸品)とそれらを作る人の芸術的身分が以外にはっきり区別されています。クラフトはぐぐっと数段下なのですが、それでもここ二十年くらい、特に陶芸家、その次にジュエリー作家・家具作家の方々がこの境界線を行ったり来たりして、クラフトもこのような展覧会に混ぜてもらえるようになりました。その中で私は一昔前までの手織りのメッカに、当地の売り物を売り込みに来ている外人ですから、作っているものが面白いから入れてもらえたのか、変わった人だから混ぜてもらえたのか、はたまたキュレーターの一人がウィーバーの娘さんだから、いろいろ考えてしまいます。ただ、日頃思っているように、私はもちろん展覧会で見ても頂きたいけれど、究極的には着て喜んでいただける作品を作り続けたいと思いました。

"Wave"、Katie GoldとOwen Bartlettの陶芸、Tracey Smith の衣装。後ろは左から Scilla Young マルチメディア・アート、Catharine Hodson とJanet Bathgateの絵画。

"Deep"、"Windprint"、Charles Shawの陶芸、David Haig/Lindy Harwardによる椅子。

"Bubble"と"Paua"。

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