2007年11月25日日曜日

織の用語

大学で勉強した言語学もそうでしたが、私は日本では織をしたことが無いので、織の日本語はほとんど知りません。どうしても日本語が必要な時は十年前まぐれで見つけた京都・織成館で、職員の方に薦められた小名木陽一氏編の「現代の織物」にお縋りするのみです。私より5年早く織を始めた母と話をしていると、母は日本語、私は英語で、第三者が聞いていたらそれこそおかしな会話に聞こえると思います。

でも英語でもいろいろあるんです。ご存知かと思いますが、まず、イギリス・スコットランド・アイルランドとアメリカでは用語が違う、アメリカのものでも古いものと新しいものでも表現が違う、寸法もイギリスの古いものとアメリカのものはインチ・ヤードの英国国定法(辞書にそう出ていました、Imperialというのですが、)英連邦の新しいもの、スカンジナビア、オランダのものはメトリック。

ニュージーランドは従来は英国の植民地で、加えてオランダ殻の移民も多いので、以前は英連邦、オランダの本や先生方が沢山入り込んでいたのですが、インターネットのお陰でしょうか、90年代半ばからは北米の情報とともにやっと北米の先生方が招かれるようになりました。

また、ここでかなり長い間織をしておられる方々とでも、原則としてHandwovenやWeaver'sで使われるほぼ米語の用語・表現で会話ができます。ただ、共通して幅はImperial、長さはメトリックで表現することが多いです。お隣オーストラリアでも同じような状況だと聞いています。

ドラフトも各々のコンピューターのプログラムだけでなく、WIFが交換できるようになって言葉が通じなくてもかなり気楽に世界の方々と織の会話ができるようになってきていますよね。北米から出てくるEリストやフォーラムも私が豆に読んでいた90年代中ごろは圧倒的に北米の女性の貢献が多かったのですが、この頃はもっと世界が広がったように聞いています。

私は小学校から高校1年の1学期まで日本の学校に行っていたので、厳密に言うと帰国子女では無く、赤い靴履いて(浜っ子ですから)出て行ったおばさんなんですが、不自然な日本語を読み返すたびに、小三の時の森先生を思い出しては机の下に隠れたいくらい恥ずかしい思いをしています。今後もよろしく。

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